集客どうする? SNSどうする? ホームページどうする? 商談どうする? カタログどうする? 商品どうする? 構造どうする? 現場どうする? クレームどうする? 紹介どうする?
こんな迷いを持っている工務店さんは多いと思います。そして、その答えを教えてくれるコンサルタントの先生も大勢います。もちろん、そのアドバイスも的確で役立つことでしょう。
でも、たった2つのマーケティング理論を知れば、自分で考えることができるようになり、道筋を見つけて迷わなくなります。
その2つの理論とは、多くの動物に共通して組み込まれている脳内の「情動システム」と、おそらく誰もが一度は聞いたことがある「ランチェスター戦略」です。情動を使って顧客の心理を知リ、ランチェスターの方程式から導かれる法則を駆使して、売れる工務店になるためのマーケティング入門です。
◆「情動」とはなにか?
今回のテーマは、工務店としてやるべきであったのに気づかなかった事が、どうしてダメなのかを改めて知ることであり、それを「情動」と「ランチェスター」という、2つの理論を通じて研究してみようというものです。
まずは2つの理論の1つである「情動」について、認識を共通化することから始めたいと思います。元来は心理学の専門用語であり、多くの人があまり聞き慣れることのない言葉ではないかと思います。
その上で、日本語で「情動」という文字を見れば、なんとなく「感情に動かされる心」というイメージが湧いてくると思います。しかし、それでは国語辞典的な解釈で、「心が動かされるような感情」と読み替えれば、「情動」と「感情」とはどう違うのでしょうか。
これを英語で表記すれば「emotion」という言葉で「情動」も「感情」も表されて、さらに区別がつきにくくなります。区別するために「mood」という言葉を使うこともあるようですが、日本語で「気分」と訳した方が、ずっと区別のつく言葉になります。あるいは「feeling」という言葉も使われますが、「感覚」や「感性」と訳してしまうと、むしろ感情からは遠のいてしまいます。多くの心理学者による学説もたくさんあって、説明は簡単ではありません。
それでも日本語の成語力はとても高く、若者言葉では「エモい」が使われ始めています。まさに英語の「emotion」が語源と思われますが、「感情的」と訳すよりも「情動的」と訳した方がしっくりくるような気がします。
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。