10人いれば、10通りのくらしの想いがある。さまざまなくらしの想いをかなえる空間をご提案します。今回は、都心でも、郊外でも、「自然を感じる」暮らしをテーマに、あこがれのコトを具体化したプランをご紹介します。
◆活用例１
「のびのび家族のつながる暮らし」
＜プランデータ＞
●戸建て
●ターゲット層 30〜40代
●あこがれのコト 「自然豊かな環境で家族との時間を大切に暮らしたい！」
▼コンセプトムービー▼
https://mov.re-model.jp/10plan/cp/public_html/21/21.mp4
生活様式や働き方の変化をきっかけに、自然豊かな郊外へ移住した家族のリモデルプラン例です。こまごまと部屋が分かれた中古の家を、大きな窓と吹き抜けが気持ちいい開放感たっぷりの家にリモデル。あこがれだったアウトドアリビングでの食事や、家庭菜園、外で仕事をすることもできるようになりました。２階の吹き抜けまわりは間仕切りのない回廊空間にし、ワークスペースやキッズスペースにいる家族と１階にいる家族がお互いに気配を感じられるのも特徴です。
階段や吹き抜けにクリアパネルの手すりを採用。また、ウッドデッキへの出入りサッシも大開口の窓にすることで、上と下、外と内をつなぐ仕掛けにしました。
《使用商品》エピソードⅡ NEO-B 下枠フラット引違い窓（YKK AP）、階段手すりオープンアルミタイプ（DAIKEN）
外とのつながりを生み出すウッドデッキは、「自然を感じる暮らし」のキーポイント。第２のリビングとして、家族のさまざまな時間を作り出す場所となります。また、デッキ上部には広々バルコニーを設置。２階からのアクセスで仕事の合間の息抜きスペースになるのはもちろん、１階ウッドデッキ一部の屋根としても機能し、雨の日でも外に出られる空間を生み出します。
《使用商品》リウッドデッキ 200、ルシアスバルコニー（いずれもYKK AP）
居間にあった吹き抜けを大胆に広げ、開放感たっぷりの空間に！アイランド型のキッチンにすることで、家族みんなで料理を楽しめます。
《使用商品》 ザ・クラッソ［フラット対面型］、ザ・クラッソコンフォートユニット（TOTO）
リモデルポイント
アウトドアリリビングがある暮らしにあこがれて郊外に移住する家族に響く「自然を感じる」というコトテーマ。テレワークやワーケーションという新しい働き方が浸透し、そこに「子育てを自然豊かな場所で行いたい」という希望が掛け合わされた家族に、このあこがれプランはフィットします。新しい生活様式が定着した2022年の「首都圏住みたい街ランキング」において、東京駅から30〜50km圏の多数の駅がランキング外から上位にランクインしてきたのは、そのような家族が増加した表れ。利便性より自然を感じやすい環境、ゆとりある広さの家、家族同士のつながりを感じる間取りを求めている30〜40代のファミリーに、「吹き抜け、テラス、大開口」で自然を楽しむプランを提案してみてはいかがでしょう。
「のびのび家族のつながる暮らし」のより詳しい情報はこちらでチェックしてください。
https://re-model.jp/10plan/collection/21/
◆活用例２
「スロー＆ワンダーキャビン」
＜プランデータ＞
●マンション
●ターゲット層 30〜40代
●あこがれのコト 「都心のマンションをナチュラルでラフな家にリモデルしたい！」
結婚を機に都心の中古マンションを購入し、趣味のアウトドアを日常で楽しめるような家にリモデルした共働きご夫婦の事例です。LDK＋和室の標準的な間取りを和室まで含めた広いLDKにすることで、ゆとりある空間を実現。それに加えて内装に木目調を多用し、ナチュラルでラフな雰囲気にしあげました。好きなモノに囲まれてワクワクした気分で暮らすことができる、アウトドア好きご夫婦にぴったりのあこがれプランです。
マンションリモデルで難しいのが、キッチンの位置（給排水の位置）を変更すること。床下に配管スペースをとれないケースでもそれが可能となるのが、配管スペースを備えたキャビネットを使用したシステムキッチンを導入することです。これにより、リモデル前の壁に囲まれた対面キッチンから、開放感のあるキッチンへとバージョンアップ。また、床をコンクリート調の素材にすることで土間のような雰囲気になり、アウトドア感を演出することができました。
《使用商品》 ザ・クラッソ［スリム対面・収納充実型］［配管まわしキャビネット］（TOTO）、ハピアフロア スクエア コンクリートグレー（DAIKEN）
リビングは天井の梁や壁、床を木目調でコーディネートすることで、ラフな木の雰囲気を感じられる空間に。また、窓にはマンションにも簡単に取り付けられる内窓を設置して、断熱性を高めました。
《使用商品》 グラビオルーバーUB、グラビオ羽目板、ハピアフロア トレンドウッド柄 シナモンブラウン（すべてDAIKEN）、マドリモ 内窓 プラマードU（YKK AP）
玄関と洋室をつなげて、ひとつの広い土間空間としたことも、このリモデルプランの特徴。キャンプや登山などが好きなご夫婦がたくさん所有するアウトドア用品や自転車も置くことができます。また、採用した対震防犯仕様の玄関ドアは、万が一地震で建物が歪んでも安心して出入りできる構造です。
《使用商品》 ハピア玄関収納開き戸ユニット（DAIKEN）、EXIMA 80St（YKK AP）
リモデルポイント
日常は都心で便利な暮らしを送りながら、休日はアウトドアを思い切り楽しむ！そんな若いご夫婦が増えています。特に20代〜30代の女性のなかでは「グランピング」に興味がある人が約８割いるというデータも。キャンプは憧れるけれどトイレやお風呂が不便なのは…と二の足を踏む女性に、ホテル並みのサービスを受けながらアウトドア感を満喫できるグランピングが好まれているようです。
このプランは、「利便性」と「自然」を同時に享受したいおしゃれなご夫婦への提案としておすすめです。
「スロー＆ワンダーキャビン」のより詳しい情報はこちらでチェックしてください。
https://re-model.jp/10plan/collection/12/
◆活用例３
「太陽と風と仲良く過ごす家」
＜プランデータ＞
●戸建て
●ターゲット層 50〜60代
●あこがれのコト 「内と外をつなげて自然を感じる開放的な家にしたい！」
▼コンセプトムービー▼
https://mov.re-model.jp/10plan/cp/public_html/01/01.mp4
会社勤めや子育てにひと区切りついたご夫婦の平屋のリモデル例です。自然に囲まれながら、家庭菜園やガーデニングを楽しみつつ、ゆったり暮らしたいご夫婦。こだわったのは「部屋にいながら外の空気を感じ、庭にいながら部屋のようにくつろげる」こと。２つの和室とダイニングキッチンを大胆に一つの空間に、縁側を奥行きたっぷりのウッドデッキに、さらに窓を大開口のものにすることで、こだわりを実現しました。
窓の開口を大きく取り、自然の光・風・景色を室内にいながら感じられるようにしました。同時に、窓の内と外の床・壁・天井を統一感のある色・質感にすることで、部屋の中から外までつながっているようなデザインに。深みのあるブラウンにした床・天井や石積レンガ風の壁にすることで、上質感も演出しました。
《使用商品》 窓：APW 431大開口スライディング（YKK AP）、室内床：ジオラナチュラル ウォールナット、室内壁：グラビオエッジ ブロッコ ライトブラウン、室内天井：ハピアウォール羽目板タイプ ダルブラウン（すべてDAIKEN）、デッキ：リウッドデッキ 200（YKK AP）、外壁：パルムボーダー調（ニチハ）、軒天：ダイライト軒天羽目板 ダルブラウン（DAIKEN）
キッチンはさり気なく手元を隠すスリムな対面タイプ。雑然となりがちなシンクまわりを見せず、リビングからの眺めも美しくなります。キッチンから直接デッキに出られる勝手口を設けることで、家庭菜園から収穫した野菜などもスムーズにキッチンへ！
《使用商品》 ザ・クラッソ［スリム対面・収納充実型］（TOTO）
リモデルポイント
家庭菜園に関する全国調査によると、日本人の約半数が家庭菜園の経験者。「育てる喜びを知ることができた」と感じる人は約60％となり、時間に余裕ができた60代以上の世代では特に趣味としても好まれているようです。若かりし頃、キャンプを楽しんだ第一次キャンプブームの世代が現在60代になっている今、このプランのように自然と共に日々の暮らしをゆったり楽しむことに興味のある定年退職後のご夫婦は多いかもしれません。風を感じるテラスで星空を眺めながらコーヒーを飲む…そんなあこがれを抱く家族におすすめしたいプランです。
「太陽と風と仲良くすごす家」のより詳しい情報はこちらでチェックしてください。
https://re-model.jp/10plan/collection/01/
◆まとめ
第２回となる今回は、「自然を感じる」をコトテーマとした３つのプランをご紹介しました。
子育てファミリー、共働きご夫婦、定年退職後のご夫婦と家族構成も世代もさまざまな事例でしたが、どの家族も「日々の暮らしのなかでも自然を感じたい」というあこがれを住まいに落とし込んだリモデル例になっています。
例えば戸建てでは、開口部を大きくしデッキを設けることで室内と庭の親和性を高めました。マンションでは、内装に木目調を多用したり床を用途に合わせて土間のようなコンクリート調にしたりすることでナチュラルさとアウトドアのラフさを演出しました。
「自然を感じる」リモデルは手法もひとつではなく、家族の構成や趣味趣向によっても求めるスタイルはさまざま。この3つのプランを参考にしつつ、提案の幅を広げてみてはいかがでしょう。
「モノ（商品）起点ではなく、コト（あこがれのライフスタイル）起点の提案」。これができることは、お客様に選ばれるリモデル店であり続けられる必須条件と言えます。お客様にあこがれの暮らしを実現していただくために、「十人十家」の各ツールをご活用いただけると幸いです。
本連載でご紹介していますコレクションムービーやイメージ画像等もお客様のご提案活動にご活用いただけます。また、TDYリフォームサイトでは役立つ情報満載ですので、ぜひ内容をご確認ください。
WEBサイト「YKK AP あこがれのくらしを実現しよう！十人十家」
WEBカタログ「十人十家」
他にもいろいろなコンセプトをご用意しています。次回以降もご期待ください。
▼当連載の他の回はこちら▼
あこがれの暮らしを理想のカタチにする、TDY「十人十家」活用術
