耐震等級3をお客様に説明する方法を教えて欲しい、こんなことをよく言われます。一瞬??と思いながら聞いてみると、耐震等級3であることをどう説得するかを聞きたいとのことでした。なぜ、説得する必要があるのか?ここがポイントです。説得する、わかってもらうという思考は、本当は建築基準法の最低基準である耐震等級1で良いはずなのに、耐震等級3という過剰なものを勧めているということではないでしょうか。耐震等級1の場合、建築基準法で義務化という後ろ盾があるから自信を持って勧められる、こんなところです。例えば、長期優良住宅であれば、耐震等級2が認定基準として必須なので、長期優良住宅ならば耐震等級2というのも後ろ盾があるから勧められる。しかし、耐震等級3には、外的な後ろ盾がありません。まあ、2016年の熊本地震の益城町の悉皆調査の結果で耐震等級3が全棟、震度7に2回耐え、住み続ける性能があったという建築学会の調査報告が外的な後ろ盾になるはずなのですが、そこに「強制力」がないため自信をもって勧められない、こんなところではないでしょうか。まずはその、自信の無さを無くすことです。建築士、建築業者として安全な住宅を提供するという強い意志と責任感があれば、繰り返しの震度7に住み続ける性能がある耐震等級3を自信をもって勧められるはずです。建築費用が上がるという懸念も、耐震等級1という最低基準をデフォルトにしているからです。いつまで、耐震等級1にしがみ付くのですか?震度6強から7程度の地震では住み続けることのできない耐震等級1、43年前の壁量計算からアップデートしていない耐震等級1をなぜ今もデフォルトとして考えるのですか?そろそろアップデートしましょう!(詳細は第42回参照)耐震等級3は自社の基準であれば、説明、 ..
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