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2019/11/19 10:05 - No.628


第6回 耐震改修における木工事の要点


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事例に学ぶ耐震改修のセオリー
大菅 力

2019/11/19 10:05 - No.628

 
S1200x600  %e6%8a%95%e7%a8%bf%e7%94%bb%e5%83%8f %e7%ac%ac6%e5%9b%9e(前回記事はこちら)事例紹介のかたちで耐震改修のセオリーをお伝えしてきたこのレポート。今回は最終回となる。今回は面材耐力壁の施工を中心に、耐震に関わる大工の仕事を見ていく。基礎工事と同様に、小林氏は木工事に関しても現場に頻繁に通い、大工に指示をした。この現場は建主に紹介してもらった大工に入ってもらった。高齢ということもあり、面材耐力壁の釘の仕様やピッチ、胴つなぎなどに関する知識がなく、小林氏が指導をしながら施工を進めていった。土壁の建物の改修の場合、解体後に筋かいの存在が明らかになることがある。その筋かいは考慮に入れずに耐震設計を行っているので、再計算をする。その結果、外壁に張る面材耐力壁の配置が変わる場合もある。面材耐力壁が不要な箇所も出てくるが、その場所にも下地としての合板は必要になる。そこで、余計な耐力を持たせずに下地としてのみ機能させるために、釘ピッチを緩めて張っていく。クモ筋かいの有効性耐震改修においては、こうした細部の施工ついて、大工任せにせずに管理者が指示していくことが重要になる。前述したように、この現場では大工が高齢であったため、大判の面材耐力壁の取り扱いなどに手間取り、工期が少し伸びた。工期の設定や見積りの際には、大工の資質の見定めもポイントの1つになる。面材耐力壁とともに、木工事に関わる要素で重要なのが水平構面の剛性を高めること。2階の床構面を構造用合板で固めるとともに、クモ筋かいにより屋根構面を固めている。クモ筋かいは小屋裏に上がることができれば設置できるので、多くの現場で採用できる。耐震改修向きの工夫だ。外壁解体後の様子。ここで耐力壁の詳細が判明するこの現場では土壁に筋かいが使用されていた筋かい端部に金物を設置胴縁など面材耐力壁の設置に邪魔になる部材を撤 ..
 
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大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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