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2026/07/08 09:00 - No.1540


第58回 構造に関するQ&A(2)


「構造塾」佐藤実氏の『本当にヤバイ木構造の話 ~これからの木造住宅の耐震性能』
佐藤 実

2026/07/08 09:00 - No.1540

 


「構造塾」での質問、YouTube「構造塾」チャンネルに寄せられる一般の方からの質問を、「構造に関するQ&A」としてまとめてみました。

Q:雪国でも、耐震等級3は可能ですか?

A:可能です!雪の少ない地域より強い耐震等級3になります!

雪が多く降る地域は「多雪区域」として位置づけられています。一般的には、積雪量が100cm以上屋根に積もる場所のことですが、この雪が非常に重いのです。
日常的にイメージする雪は軽くてふわふわしていますが、実際には積もる過程で締め固まり、相当に重くなります。
建築基準法における積雪荷重では、多雪区域の場合、1m×1m・厚さ1cmで30N(約3kg)と定められています。1m積もると、

30N(3kg)×100=3000N(300kg)/㎡

となる計算です。
ただし、屋根に一年中雪が載っているわけではないため、構造計算では 3000N(300kg)/㎡ × 0.7 = 2100N(210kg)/㎡ として扱います。

とはいえ、「屋根1㎡あたり210kg」と言われてもイメージしづらいですよね。
例えば、現役力士の平均体重は約170kg。体重210kgの力士は相当の重量級です。
この超重量級の力士が“1㎡の広さに腰を下ろしている”状態が、積雪1mの重さだと考えると分かりやすいと思います。
雪の重さがどれほど大きいか、イメージしていただけたのではないでしょうか。



Q:耐震等級3は間取りの制約、デザインの弊害になりませんか?

 
佐藤 実
株式会社M's(エムズ)構造設計

1968年新潟県生まれ。1990年東北工業大学工学部建築学科卒業。㈱佐藤住建を経て、2006年㈱M’s構造設計設立、現在に至る。2010年東京大学大学院修了。2010年「構造塾」を設立、木質構造に関するセミナー、構造計算技術者育成講座を開催。著書に、最高に楽しい木構造入門(エクスナレッジ)、楽しく分かる!木構造入門(エクスナレッジ)がある。

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