
当連載記事では、マンション管理士として豊富な経験と実績を持つコンサルタントが、管理組合が抱える様々な問題やお悩みを解決した事例、あるいは関係法令等の改正を含め管理組合にとって影響の大きい昨今の業界動向などをテーマに、『マンション管理に携わる皆様に役立つ情報』を提供してまいります。
筆者が顧問として組合運営をサポートしているマンション(神奈川県所在)で、管理コストの適正化に成功した事例を紹介します。
<コンサルティング対象物件の概要>
■ 延床面積 :5,177 ㎡
■ 構造・階数:鉄筋コンクリート造 地上8階
■ 総戸数 :59戸(ファミリータイプ)
■ 竣 工 :2007 年
■ 駐車場 :42台(すべて機械式)
1.管理組合からの相談内容
昨年、この管理組合の修繕委員から、以下のような相談を受けました。
・先般、修繕積立金が従来の約2倍に大幅改定がなされたが、今後も段階的に増額する予定で最終的に3倍になる見通しのため、この増額幅をなるべく圧縮したい。
・以前、管理会社から提示されたインターホン更新工事の見積額に疑問が生じたため、その後相見積もりを取って費用を削減することができたが、いかんせん素人だけでは力不足のため、第三者の専門家にサポートを依頼したい。
その後、理事会で当社の業務内容について説明したところ、「管理コスト適正化診断プログラム」(管理委託費・マンション保険・電力料金の適正金額の査定)をお申し込みいただきました。
2.管理委託契約の診断結果
管理組合から委託契約書や決算書、長期修繕計画書などの資料を提供してもらい、現地調査を実施のうえ、以下の通り診断しました。
(1)従前の財政状況
①管理費会計
会計収支の安全余裕率(全体収益に対する収支差額の比率)は7.2%となっており、年間約90万円の黒字が発生する状況であり、現状は特に問題がないことがわかりました。(下表参照)
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。











