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2020/10/20 08:39 - No.903


第10回 プロのカメラマンよりプロの住宅屋の方が上のはず


S100x100 syuhitsu
インスタ・テクニック!
石川 新治

2020/10/20 08:39 - No.903

 
S1200x600 s1200x600  %e6%8a%95%e7%a8%bf%e7%94%bb%e5%83%8f%e7%ac%ac10%e5%9b%9e %e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%82%bf 住宅プロデュースそもそも今回のインスタ・テクニックは、カメラの仕組みから始まり、三脚や広角レンズやシフトレンズなどのプロカメラマンが駆使する機材のテクニックを書いていました。しかし、現代のスマホと画像処理アプリケーションの実力を知ると、結局、プロカメラマンの機材はほとんど必要ないことがわかりました。何度も書いてきたことですが、大切なのは家をプロデュースする能力です。どのアングルから見れば、家のコンセプトや空間の良さが伝わるかということを理解していないといけません。そのことについては、プロのカメラマンより、プロの住宅屋の方が上のはずです。私たちが施主様に対して家を建てる時に、物件と言って建てることはありません。あるいは、作品と言うのもどうかと思います。誰が主人公か分からなくなっています。同じように、カメラマンが撮影して撮影者の作品になってはいけませんし、ただの撮影物件として扱われるのも、まったく足りていないことです。このような視点で見ると、カメラマンに任せて撮影しても、ただ撮影しているだけのビジュアルが多いのが現実です。撮影物件になってしまっているのです。そのプロデュースの違いを知ることが、最後のテーマです。レンズ位置の復習最初に事例をあげます。LDKを撮影しています。真ん中の柱とダウンライトの形状を見ていただければ、この空間に対して中心に構えていることが分かると思います。位置が左右に10cmもずれると柱の側面が見え、左右のダウンライトや天井の見切りが対象ではなくなってしまいます。サッシが中心に取りついてないので、右側と上のサッシの枠が見えるところまで退いています。これ以上退けば、ますますインテリアは狭くなり、前に出れば無理な広角レンズを使うしかありません。レンズの位置を、少し上 ..
 
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石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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