▼はじめに2021年11月2日、富山県黒部市で、各専門分野の有識者が参加して座談会が開催されました。テーマは「パッシブタウン -省エネ・創エネのその先へ カーボンニュートラルなまちづくりへの挑戦- 」です。当記事は、その座談会の内容を一部切り取ってご紹介する記事となっております。連載1本目となる記事では座談会全体について紹介させていただきました。連載2本目以降の記事では「パネリストVoice」と題して、座談会にパネリストとして登壇いただいた有識者の方々のコメントを記事化してお届けしてきました。今回は、当日パネリストとして登壇したYKK AP株式会社 技術顧問の八木繁和 さん(YKK AP株式会社 技術顧問、YKK不動産株式会社 取締役、前期街区パッシブデザイン性能研究部 会長)のコメントをご紹介します。※座談会のポイントをまとめた冊子(PDF)はページ最下部にて閲覧いただくことが可能です▼木材にCO2を固定させておくという発想八木繁和 さんYKK不動産でパッシブタウンの担当をしながら、2016年からパッシブデザイン性能評価委員会の研究に参加しています。学生時代に木材の研究をしていたこともあり、第5期街区の取り組みに興味は尽きません。ここでは、木を伐採してバイオマスなどですぐにエネルギーにしてしまうのではなく、木造建築の材料として活用します。そうやって50~60年の間CO2を固定させ、さらに伐採した山林を放置せずに植林しておけば、その50~60年の間に成長した木がまた使えるようになるわけです。そうして建て替えの時期を迎えたら、廃材をバイオマスの燃料に活用する。これで森林資源をサステナブルに循環活用させることができるはずです。その第一歩として、先日、新川森林組合の皆さまの協力のもと ..
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