
YKK AP株式会社が発行する建築業界情報誌「メディアレポート」の「特集」では、季節の話題や特にお伝えしたい情報をご紹介しています。
今回はメディアレポート 2025年5月号に掲載された「YKK AP 技術館」をお届けします。
YKK AP 技術館
技術の歩み、モノづくりの精神を発信
建材事業の創業地で
YKK APの姿を示す
YKK APは、2024年11月に「YKKAP 技術館」をYKK AP 黒部製造所内に開設しました。
「YKK AP 技術館」は、「モノづくりと技術への挑戦の歴史をたどり、未来への成長につなげること」をコンセプトとした展示施設で、YKK APの技術の歩み、モノづくりの精神を一般ユーザーを含め広く社会に発信しています。
4エリア・7ゾーンで
価値創造を伝える
「YKK AP 技術館」は、YKK APが建材事業の開始から、どのように成長・発展してきたのかをモノづくりの技術を軸に紹介する施設です。建材技術の歩み、技術者の想いを伝えるとともに、”技術に裏付けられた価値創造“に向けて挑戦する会社の姿勢を示しています。
建物は、建材事業創業の地である富山県黒部市で、1959年に竣工したアルミ溶解押出工場の建屋をリノベーションして保存活用。無断熱建築を全面断熱改修し、壁面にはアルミリサイクル材を100%使用したカーテンウォールを使用しました。また、当時の鉄骨トラス屋根やスチールサッシを展示物として残し、自然光を有効に取り入れた展示や、屋外と繋がりをもつ空間設計を取り入れました。
展示は4つのエリア・7つのゾーンからなり、事業の成長を支えた技術、商品の高機能化、新ビジネスモデルへの挑戦などを紹介しています。
<発展>エリア
アルミサッシで日本の住まいをかえる
日本経済が飛躍的発展を遂げた時代、木窓からアルミサッシへという変化に対応した一貫生産の思想について、素材から部品・仕上げ・商品の技術の変遷を紹介。また、省エネに対する関心が高まるなか、断熱化という新たなテーマに対する挑戦としてサッシフレームやガラスの断熱化技術を紹介します。
<創業>エリア
なぜ「建材」を始めたのか
建材事業のはじまり。ファスナーの会社がなぜ住宅やビルのサッシを作るようになったのか。建材事業が始まるまでの試行錯誤の歴史を当時の現物展示を中心に紹介。シアターでは技術者たちのさまざまな挑戦や事業の転機を映像で紹介しています。
<挑戦>エリア
Archtectural Productsで社会を幸せに
「地球環境への貢献」や「新たな価値創造」をテーマに、これからの新たな商品・技術開発に向けた挑戦を紹介しています。
YKK AP 先人ホール
建材事業の生みの親である吉田久政と、それを支えた若き技術者たちの功績を映像と展示で紹介しています。
<改革>エリア
窓事業の構築、新領域・カーテンウォール、そして世界へ
「サッシから窓へ」という新たなステージに焦点を当て「窓事業」に込めた窓づくりの最新技術や取り組みを紹介。また、建築家の思いを実現する数々のカーテンウォール技術について、実物大の迫力ある展示とあわせて紹介しています。さらに「土地っ子になれ。」との考えに基づき、各国・地域のニーズに応える商品と技術も紹介しています。
どなたでもご自由に見学いただけます
〇開館時間:9:00~16:30
〇休館日:毎週月曜日、祝日(土日重なる場合は開館)、ゴールデンウィーク期間、夏季休暇、年末年始
〇入館料:無料 ※駐車場:無料
担当者の声
「YKK AP 技術館」は、それぞれのゾーンで何を伝えるか、そのために何をどのように見せるかにこだわりました。来館いただければYKK APの“今”はもとより、“これまで”と“これから”の姿を見ていただけます。
どなたでもご自由にご覧いただけ、プロユーザーのみならず地域の一般の方々も多く訪れていただいています。事前に予約いただければ説明員付でのツアーも実施していますので、是非、お声がけ下さい。
毎月様々な情報をお届けしています。
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