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2024/07/31 08:00 - No.1416


省エネ基準を導入済みは持ち家・新築で6割(トピックス)


メディアレポート|トピックス
メディアレポート 編集部

2024/07/31 08:00 - No.1416

 


YKK AP株式会社が発行する建築業界情報誌「メディアレポート」の「トピックス」では、住宅業界の最新情報、市場の動向・トレンドをご紹介しています。
今回はメディアレポート 2024年7月号に掲載された「省エネ基準を導入済みは持ち家・新築で6割の記事をご紹介します。


省エネ基準を導入済みは持ち家・新築で6割
太陽光発電の導入意欲は新築で13%、既存で18%

新築持ち家の約6割が省エネ基準適合について「導入・実践済み」であることが、環境省の「『くらしの10年ロードマップ』の取組実践状況に関する消費者アンケート調査(第1回)」で明らかになった。

「くらしの10年ロードマップ」とは、脱炭素の実現に向けて国民の行動変容やライフスタイルの転換を促すため、環境省が2024年2月に策定したもの。脱炭素へのシフトに向けた課題や必要な方策・道筋を示している。今回の調査は、ロードマップで掲げた①住(外)、②住(内)、③衣、④買・食、⑤職、⑥移、⑦基盤、という7分野に関する取り組みについて、消費者の認知、意欲、導入・実践の状況を調べたもの。インターネット調査で全国の成人男女6,500人から回答を得た。

「住(外)」関連についてみると、持ち家・新築居住者の58.8%と約6割が住宅の省エネ基準への適合を「導入・実践済み」とし、「導入意欲がある」の17.6%を足すと4分の3が省エネ基準の導入に前向きな姿勢を見せている。「知っていても意欲がわかない」は14.7%、「そもそも知らない」は8.8%である。

また、持ち家・既存居住者では「導入・実践済み」が39.6%、「導入意欲がある」が24.3%と計6割超え、「知っていても意欲がわかない」が28.2%、「そもそも知らない」が7.9%であった。持ち家・新築と比べ前向きな回答は少ないものの、着実に省エネ基準への適合が進んでいる。

一方、賃貸住宅居住者では、「実践・導入済み」は11.6%で最も低かった。ただ、「導入意欲がある」は42.0%で最も多くなっている。

さらに太陽光発電については、持ち家・新築で「導入・実践済み」が27.9%、「導入意欲がある」が13.2%、合わせて4割超。持ち家・既存でも「導入・実践済み」が11.8%、「導入意欲がある」が17.6%で合計3割を超えた。

そのほか「住(内)」の省エネ設備について見ると、「導入・実践済み」の割合が最も多かったのがLED照明。58.3%と半数を超えた。太陽光発電や高効率給湯器などに比べ、安価で導入しやすいことなどから手軽な省エネ行動として普及していると考えられる。

なお、環境省は今回の調査結果を踏まえ、「くらしの10年ロードマップ」に基づく有効な対策・取り組みを展開し、国民・消費者の行動変容・ライフスタイル転換と新しい豊かな暮らしの実現に向けてまい進していくとしている。




 メディアレポート 2024年7月号

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