現場監督の心構えと基本目標
一言で「現場監督」といっても、組織により期待されるべきことは変わってきます。
しかしながら、普遍的な役割はきちんと存在しており
「現場監督とは何をしなくてはいけいか?」
ということを数回にわたって記事にしていく予定です。
新入社員や若年次の現場監督向けの記事であるため、入社時の教育ツールや若年時研修などで活用、お役に立てれば幸いです。
そもそも「現場監督とはこうあるべき」や、「現場監督の仕事内容はこういったものだ」ということを明確に文章により打ち出せる組織は少ないと思います。
また、新入社員の教育体系や中途採用(若年時)研修方法などに困っているという工務店経営者の声もたくさん耳に届きます。
理由は下記が最も多いと思います。
一般的には、中小企業では座学教育や研修などがほとんどなく、先輩現場監督に同行し現場の雰囲気を知っていくことから始まります。同時に職人や業者に教えられ(真偽は別にしてですが)、現場の動かしかたや専門用語を覚えていく・・こんなことが一般的かと思われます。
これが技術者としての第一歩としては、あまりにお粗末であるし、現にそのような教育(と言えるかどうか疑問ですが)を経た、先輩社員が新入社員を教育していくことは困難を極めます。そもそも先輩社員は膨大な業務量を抱えていますから・・
そこで本記事では、まず現場監督の心構えとはなにか?をテーマに始めようと思います。
原理原則として、現場監督は「現場監督のみならず、社内(場合によっては社外も含む)営業や設計、職人や関連業者など多くのメンバーが緊密なチームワークによってプロジェクトが進んでいく」ことを理解する必要があります。
そして、これらのメンバーの協力の元に現実の家づくりの施工全般を監理し、お客様の注文通りの施工品質を確保した“約束した住まい”を納期内に完成させて、お客様から代金を頂き、引渡しまで管理することが最大の役割です。
話を進める前に、それにより現場監督が組織になにをもたらすかも補足しておきます。
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