「APWフォーラム2018」より、前真之先生の「住まいの基本性能はプロが選ぶ!安心・快適な家を全ての人に届けよう」をお届けします!第1回記事:https://aplug.ykkap.co.jp/communities/46/contents/232東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻准教授前 真之氏1975年生まれ。1998年東京大学工学部建築学科卒業。2004年建築研究所などを経て29歳で東京大学大学院工学系研究科客員助教授に就任。2008年から現職。空調・通風・給湯・自然光利用など幅広く研究テーマとし、真のエコハウスの姿を追い求めている。◆快適性や省エネに不満を抱いている 今まで言ったように、残念ながら、日本の家は性能が足りていません。「でもね、ばあちゃんちなんか、いつの家よ。最近のはマシなんじゃないの?」となると思います。 過去にアンケートを取ったことがありますよね。エクスナレッジさん(ビルダーズ)に載ってたんで、ご覧になったことあると思います。家を建てる時、何を重視して、何に満足したか?という内容です。 はじめに重視するのは、間取り、耐震、デザイン。見えるところですから、当然ですね。(3位の)冬の暖かさを重視する人は増えています。7位の夏の涼しさ、省エネはあんまり興味ないみたいですね。 それで、住んでみた後でどうだったかというと、グラフを見てみましょう。見えるところは満足。しかし、快適性や省エネのところは、順位がいまいちですね。 だから、そろそろ、冬の断熱をやりきったあとは、本気で夏の快適性を論じるべき時にきていると思います。省エネは(順位が低いのが)ちょっと問題なので興味を持たせる必要がありますね。 ◆今の家も性能不足最近建った家はどうなのかというと ..
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