前回は生命保険の種類と、住宅取得時に見直しができそうな保険の種類について説明をしました。最近は住宅取得前にお客様に対してファイナンシャルプランニングを行う住宅会社さんを多く見かけるようになりました。私も10年間、住宅取得者に対してのファイナンシャルプランニングを行ってきました。今回はその相談事例の中から、生命保険についてのアドバイスを行った事例を見て、前回の生命保険の見直しをより具体的に実感してもらいたいと思います。生命保険の見直し事例相談に来られたH様は32歳、31歳の奥様と1年半前に生まれた男の子の3人家族のご家庭でした。ご主人は製造業に勤めるサラリーマン、奥様は看護士さんで、出産後は育休をとっていましたが、お子様が1歳になってから職場復帰して、時短勤務で働いています。H様の世帯収入、家計支出は以下のような状況でした。ご主人は1年前に同じ業界から転職して、奈良県の奥様の実家の近くに移り住むことになり、それを機に住宅取得を考え始めました。その一方で、自分たちは十分に家が取得できるのか?という不安をお持ちでした。結婚してから5年、2馬力で働いてきたので、貯蓄は2000万弱貯めることができていたのですが、転職、出産という人生のイベントを経験して、今後の家計収支に不安が募っていたのです。お子様が生まれてからは、オムツやミルクなどで日用雑貨の費用が嵩んでいたうえに、奥様が仕事に復帰するため、お子様の保育園の費用が増え、それにも関わらず奥様は時短勤務で、出産前に比べて収入が半分強に減ってしまったという、トリプルパンチで一気に家計収支が悪化していたのです。この半年間、以前に比べて貯蓄のペースが一気にダウンしたことで、住宅ローンを組んだとしても、今の家賃の範囲で返していくのが精一杯ではない ..
この続きはA-PLUGに会員登録して
読むことができます!
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。