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2022/04/28 07:30 - No.1167


第21回 外皮編「気密性能について(4)」


省エネのキホン
堤 太郎

2022/04/28 07:30 - No.1167

 
引き続き「外皮」をテーマとして「省エネのキホン」的考察を進めます。今回も「住宅の気密性能」に関する内容です。(前回記事は こちら)■断熱材の性能確保は「※※」の固定から!毎度のことですが、まずはおさらいから。連載の第19回で、「2021年現在に改めて気密性能の必要性をアナウンスするとしたら」ということで、過去の省エネ基準でも挙げられていた4項目に「省エネのキホン」的2項目を加えた6項目をお伝えしましたのが下記内容です。1.「漏気(隙間風)を防止して暖冷房負荷の低減、省エネ性、快適性の向上」2.「断熱材の性能低下の防止、省エネ性、快適性の向上」3.「繊維系断熱材採用の場合の室内側気密化による防湿効果で壁内結露を防止、耐久性の向上」4.「計画換気が成立するための出入り口の明瞭化と必要風量を確保し、健康性、省エネ性を向上」5.「現場測定による数値化で1棟毎の施工精度を証明」6.「購入者が依頼業者を選ぶ際の住宅性能における重要な指標」今回は、この中から2.を取り上げます。建物の気密性が低いとなぜ、断熱材の性能低下につながるのか?それは断熱材が熱を伝えにくくするメカニズムと大いに関係があります。おさらいが続きますが、こちらの表をご覧ください。住宅で使用される物を中心に、さまざまな物質の「熱伝導率」を記しています。「熱伝導率が小さいほど、熱を伝えにくい」という性質があります(数値自体は材料の種類・区分や出典資料によって多少の違いがありますので、比較のための目安としてご覧ください)。また、日本産業規格の「JIS A9521」では、「建築用断熱材」の定義を「断熱の目的で使用される材料であり,23 ℃における熱伝導率が0.065 W/(m・K)以下のもの」としています。・JIS A9521htt ..
 
堤 太郎
一般社団法人 みんなの住宅研究所

一般社団法人 みんなの住宅研究所 代表理事/株式会社 M's構造設計所属。一級建築士、CASBEE戸建評価員、BISほか。1966年奈良県生まれ。1990年摂南大学工学部建築学科卒業。関西商圏のビルダーに27年勤務し、主に2x4工法(枠組壁工法)の戸建住宅設計に携わる。2013年にドイツのフライブルクをはじめとした各地の研究機関・企業等をツアー視察した後、ATC輸入住宅促進センター(大阪市)主催の省エネ住宅セミナーにて、企画のアドバイスやパネルディスカッションのコーディネーターとして複数参加。2018年にM’s構造設計に参加、「構造塾」講師や「省エネ塾」の主催、個別コンサルタント等を行っている。

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