第５回 情動システム＆ランチェスター

集客どうする？　SNSどうする？　ホームページどうする？　商談どうする？　カタログどうする？　商品どうする？　構造どうする？　現場どうする？　クレームどうする？　紹介どうする？

こんな迷いを持っている工務店さんは多いと思います。そして、その答えを教えてくれるコンサルタントの先生も大勢います。もちろん、そのアドバイスも的確で役立つことでしょう。

でも、たった２つのマーケティング理論を知れば、自分で考えることができるようになり、道筋を見つけて迷わなくなります。

その２つの理論とは、多くの動物に共通して組み込まれている脳内の「情動システム」と、おそらく誰もが一度は聞いたことがある「ランチェスター戦略」です。情動を使って顧客の心理を知リ、ランチェスターの方程式から導かれる法則を駆使して、売れる工務店になるためのマーケティング入門です。

◆「パニックシステム」

人間はもちろん動物にも共通する「情動システム」について話を進めてきました。十人十色、千差万別という陥りやすいマーケティングの分析とは違う視点が、「情動システム」を知ることにより理解でき、売れる工務店としての活動方針を見つけることができます。

その「情動システム」の中で、「探索システム」と「恐怖システム」についてお話いたしました。どちらも動物の生存のために必要な、とても根源的な脳内システムであり、私たち人間を含む動物には刷り込まれているという話です。

「恐怖システム」では言葉通りの恐怖だけではなく、穏やかな「恐怖」という概念を知ると、「怪しい？」と勘ぐる心の動きが含まれます。普段は何気なく行動していることが、お客さまに「怪しい？」と思われて、成功への道を閉ざしていることになっている可能性があります。