札幌のリノベーション専門の工務店「アルティザン建築工房」新谷孝秀さんと設計事務所「アトリエ momo」の櫻井百子さんが、YKK APとコラボレーションして、通常よりも断熱性能と耐震性能を向上させる戸建リノベーションのプロジェクト、今回は「断熱施工《基礎》」がテーマです。(前回記事はこちら)家を建てることにかかるCO2の総量をマイナスにするとても厳しい基準「LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)相当」。この基準に相当する断熱・気密性能を達成するためUA値0.18W/㎡・Kの断熱性能、C値0.7c㎡/㎡を実現した断熱・気密手法を壁→屋根→基礎→開口部の4回にわたって部位別に紹介しています。今回は基礎断熱についてです。まずは、矩計図の基礎周りを拡大します。今回の仕様は、床下の基礎は防湿コンクリート t=80、カネライトフォームスーパーE-Ⅲb t=30(基礎の外張り断熱が外周からの冷気を遮るため、地中からの冷気のみを遮るために30mmを採用)、ポリフィルム t=0.2、既存盛土 t=60基礎の外張り断熱は、壁同様にスタイロフォームFG t=75+75基礎の床下の作業工程:既存の盛土の上にポリフィルム t=0.2を敷き詰めるその上にカネライトフォームスーパーEを敷き詰めるワイヤーメッシュを断熱材の上に敷く防湿コンクリートを80mm敷き詰めます完成基礎の外張りの作業工程:壁の施工が終わり、防水シートが400mmほど垂れた状態透湿防水シートは基礎にむかってダラっと垂らし、基礎断熱の時に、スタイロフォームで挟むように施工する。この際、スタイロフォームで挟み込まれるシートが150mmあると、気密テープを施す場合と同じ気密が取れる。150mmのシートを挟むために、外断熱の厚さを考慮し、400 ..
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