(こちらの連載は新建ハウジング発行「だん6号」からの転載です。)ブラインドの開閉が大事9月末に工事は終了し、Kさんたちはすぐに引っ越しました。そして片付けがひと段落ついたころ、期待以上に気持ちよい空間になっていると気付きました。その理由の1つが、家中がほぼ同じ温度であること。その環境は冬に入っても変わりませんでした。改修前の住まいは常にこたつとエアコン、ストーブを併用して寒さをしのいでいました。それに対して改修後は20℃に設定したエアコン1台で連続運転していると家全体が暖かいのです。天気がよく、日射が多い昼間はエアコンを運転しているとむしろ暑くなるので運転を止めています。2階のエアコンに至っては一度も運転していません。「以前はエアコンを25℃設定で運転しても暖まらなかったので、まるで違う家のようです」とKさんは話します。リビングからダイニング、キッチンを見る。キッチンカウンター下部に床置き型のエアコンを設置それでいて、1月の電気代は1万2000円ですんでいるというから驚きです。以前は灯油とガスを入れて5万円近くかかっていたそうです。 快適な空間が得られているのは、Kさんの暮らし方にも理由があります。昼間は南面の大きな窓からたっぷりと日射をいれて、日が落ちたら断熱ブラインドを閉めて窓から熱が逃げないようにしているのです。K 邸のダイニングからリビングを見る。2 面に開口部があり明るい空間暑い時期にも窓まわりに対策が必要です。引き渡された9月末はまだ日射が強かったので、午前中から昼間にかけて1階東面の窓のシェードを下ろし、日射が室内に入らないようにしていました。また2階は既存の窓と内窓の間に取り付けたブラインドを日中は下ろして日よけをしていました。快適な環境づくりには湿度管理も大事 ..
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