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 - No.812


第2回 施主と事業者の新しい関係性が、日本の住宅環境をアップデートしていく


断熱リノベ最前線の現場から~スワテック建設株式会社
伊藤 菜衣子

 - No.812

 
(前回記事はこちら)現場のリアルを知るために、各分野のエキスパートに聞くー試行錯誤の末、2018年末に家が完成しました。実際に取り組んでみてどうでしたか?三ヶ野原 通常の倍とは言わないまでも、かなり手をかけました。大変だったのは、新しい手法や技術、考え方を学ぶことですね。ー新しいことへの挑戦って、少し怖いと思うんです。レベルの高いリクエストを実現させるために、どのような工夫をされましたか?三ヶ野原 エキスパートに相談しに行きました。大工さん、屋根屋さん、外壁屋さん、それらを取りまとめる工務店…それぞれにヒアリングして、できること・できないことを整理していったんです。ー諏訪は寒いから、断熱に関するノウハウを、事業者のみなさんお持ちかもしれませんね。わたしは札幌に住んでいるんですが、札幌の工務店さんも、横のつながりを大事にして情報交換していると言っていました。三ヶ野原 そうですね。現場のリアルをちゃんと調べることが大事かなと。イメージだけだと怖いので、一つひとつ、きちんと調査する必要があります。ー断熱材はどのように選定したのですか?屋根はウレタンフォーム吹付け、壁はセルロースファイバー、床下はネオマフォームですよね?三ヶ野原 はい。東野さんは、セルロースファイバーでいきたいと言っていました。それを現場の状況と摺り合せながら、適宜変更すべきものは変更していく。今回のカギは現場ですね。臨機応変に対応していく現場青沼 現場は大変だったと思います。三ヶ野原 そうでしょうね。例えば、当初予定のなかったロフトを設置したいという要望が出てきました。でも、物件に十分な高さがなかったんです。大工と現場で相談し、最終的には、必須ではない梁を取っ払い、そこにロフトを設置して解決させました。ー現場の職人さ ..
 
伊藤 菜衣子
暮らしかた冒険家

暮らしかた冒険家/クリエイティブディレクター 「未来の“ふつう”を今つくる」をモットーに活動中。あらゆることを実現するためにSNSを駆使し、未来の暮らしを手繰り寄せていく様を、坂本龍一氏は「君たちの暮らしはアートだ」と評す。2014年、札幌国際芸術祭参加。2017年、初監督作品映画「別れかた暮らしかた」を発表。編集と執筆を手がけた「あたらしい家づくりの教科書」「これからのリノベーション 断熱・気密編」など。現在は札幌で築30年の性能向上リノベーション済( Ua値0.26W/(㎡・K) )の戸建に住んでいる。

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