引き続きまして、換気システムについてのお話です。
「省エネのキホン」的な視点からの考察をお伝えしていく所存です。
■換気システムはどうやって動く?
当たり前ですが、空気を移動させるためのファンを動かすモーターがメインで動いていますよね?
(その他各種センサーやファンを制御するマイコンなどもありますし、機種によってはプレヒーターが付いていたりしますが)
そしてさらに当たり前ですが、モーターは電気によって動きます。
ですので、「省エネ」的観点からすると、ある換気システムを稼働させるのにどれだけの電力を消費するか、がポイントとなってきます。
メーカーの仕様書などを見ると、機種ごとに設定風量による「消費電力」が記載されていますが、これは「システム」全体から取り出した「換気ファン」部分、あくまで「機械単体」の消費電力ですので、「換気システム」全体としての消費電力とは言えません。
車にたとえるなら、エンジンだけを取り出して、ガソリンや電力(投入エネルギー)と馬力(出力能力)を取り沙汰しているのと同様で、車全体の走行時の省エネ性能を比較するには、いわゆる「燃費性能」という指標が重要となります。
一定距離を走るのに、どれだけのガソリンや電力を消費するか、という燃費性能の比較をすることで、車全体の省エネ評価ができるわけです。
そして燃費性能の違いはエンジンだけではなく、走行時の車体重量や走行スピード、ブレーキの操作状況などにも左右されることは、車に乗られる方はよくご存知かと思われます。
お話を戻して、換気システムにおける燃費性能を示す指標は、
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