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2025/01/30 08:00 - No.1469


第39回 設備編「換気システムについて(2)」


省エネのキホン
堤 太郎

2025/01/30 08:00 - No.1469

 


引き続きまして、換気システムについてのお話です。
「省エネのキホン」的な視点からの考察をお伝えしていく所存です。

■換気システムはどうやって動く?

当たり前ですが、空気を移動させるためのファンを動かすモーターがメインで動いていますよね?
(その他各種センサーやファンを制御するマイコンなどもありますし、機種によってはプレヒーターが付いていたりしますが)

そしてさらに当たり前ですが、モーターは電気によって動きます。

ですので、「省エネ」的観点からすると、ある換気システムを稼働させるのにどれだけの電力を消費するか、がポイントとなってきます。

メーカーの仕様書などを見ると、機種ごとに設定風量による「消費電力」が記載されていますが、これは「システム」全体から取り出した「換気ファン」部分、あくまで「機械単体」の消費電力ですので、「換気システム」全体としての消費電力とは言えません。

車にたとえるなら、エンジンだけを取り出して、ガソリンや電力(投入エネルギー)と馬力(出力能力)を取り沙汰しているのと同様で、車全体の走行時の省エネ性能を比較するには、いわゆる「燃費性能」という指標が重要となります。
一定距離を走るのに、どれだけのガソリンや電力を消費するか、という燃費性能の比較をすることで、車全体の省エネ評価ができるわけです。
そして燃費性能の違いはエンジンだけではなく、走行時の車体重量や走行スピード、ブレーキの操作状況などにも左右されることは、車に乗られる方はよくご存知かと思われます。

お話を戻して、換気システムにおける燃費性能を示す指標は、

 
堤 太郎
一般社団法人 みんなの住宅研究所

一般社団法人 みんなの住宅研究所 代表理事/株式会社 M's構造設計所属。一級建築士、CASBEE戸建評価員、BISほか。1966年奈良県生まれ。1990年摂南大学工学部建築学科卒業。関西商圏のビルダーに27年勤務し、主に2x4工法(枠組壁工法)の戸建住宅設計に携わる。2013年にドイツのフライブルクをはじめとした各地の研究機関・企業等をツアー視察した後、ATC輸入住宅促進センター(大阪市)主催の省エネ住宅セミナーにて、企画のアドバイスやパネルディスカッションのコーディネーターとして複数参加。2018年にM’s構造設計に参加、「構造塾」講師や「省エネ塾」の主催、個別コンサルタント等を行っている。

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