プロのビジュアルVol.1で、技術的に進歩したカメラを使えば、まるでプロのようなビジュアルが誰にでも撮れることを書きました。それは間違いのないことです。そんな高性能な一眼レフカメラを、インスタの時代、若い女性たちも持って街中を歩いています。そんな時代に、良いビジュアルとは何でしょうか。多様化で、たとえ少数でもビジュアルへの共感者がいれば、それだけでも価値はあります。ますます、プロとしてのビジュアルの定義は薄くなってしまいます。といいながら、工務店としてビジュアルの質の向上を図るのは、大事なことです。だからこそプロに頼んで、相応の費用を払ってでも良いビジュアルを得ようとします。少しでも印象を良くして客を集めて納得するような商用のビジュアルを求めているということです。お客様が見るビジュアルであれば、カメラ機材はもとより、プロが撮っても自分が撮っても、絶対に守らなければならない基本中の基本となるポイントがあります。それは、フォーカスです。ひと言でいえば、「ピンぼけ」はビジュアルとして不良品です。プロに撮影を頼めば、単にピントを合わせるだけではなく、カメラ機材の能力を駆使してフォーカスを合わせる、プロのテクニックがあります。フォーカスのしくみそのプロのテクニックによるフォーカスとは、どんなものなのでしょうか。そのような基本を知ることも大切です。(でも結論は単純で、面倒な人は最終章まで読み飛ばしても可です。)どんなカメラでも、周知のようにレンズが使われています。そのレンズには独自のピント、つまり焦点距離があります。そしてレンズの焦点距離は、近距離から遠距離まで、すべての距離にピントが合うわけではありません。レンズのピントが合うのは、光学的には1点しかありません。それだって、今はオートフォ ..
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