
「特集」では、季節の話題や特にお伝えしたい情報をご紹介しています。
今回は「窓シャッターでさらなる安全・安心を」をお届けします。
窓シャッターでさらなる安全・安心を
高まる防犯への対策だけでなく防災や快適性も実現
“匿流(匿名・流動型犯罪グループ)”による犯罪が社会的に大きくクローズアップされています。住宅への侵入盗がより凶悪化するなか、住宅の防犯性の向上が強く求められています。
侵入盗が凶悪化
在宅していても安心できない!?
警察庁のデータによると、2023年から2024年にかけて侵入窃盗が増加しています。特に、暴行・脅迫をともなう侵入強盗が増加しているのが特徴で、侵入盗がより凶悪化しているといえます。
さらに、その侵入窃盗の手口をみると、「空き巣」が4分の1を占めますが、就寝中に侵入する「忍込み」と在宅時に侵入する「居空き」で1割を超え、在宅していても決して安心とは言えません。逆にいえば、在宅していたからこその人的被害もあり得るのです。


窓からの侵入が5割以上
5分以上もつ開口部で防犯強化を
住宅への侵入盗が増えるなかでも変わっていないのがその侵入口です。
戸建住宅の一階からの侵入は、「窓」が55%と圧倒的に多く、「表出入口」や「その他の出入口」を加えると約9割が開口部となっています。
侵入盗犯に聴き取りしたところ、侵入をあきらめる時間は「2~5分」が最も多くなっています。つまり窓などの開口部を強化し、5分以上開けられず、壊されなければ侵入盗の危険性は大幅に下がるといえます。

担当者の声
昨年末にリーフレット「防犯配慮 リフォーム&新築 商品ガイド」を発行したのですが、注文が殺到し1週間ほどで在庫ゼロとなりました。侵入盗に対する不安が高まるなか、あらためて防犯ニーズの高まりを実感しました。YKK APではホームページに防犯の特設サイトを立ち上げているほか、今年3月には「防犯配慮商品・防犯建物部品総合ガイド」を発行しています。防犯に関するさまざまな情報、対策などをご紹介していますので、是非、ご一読ください。
窓シャッターが防犯の抑止力に
開口部からの侵入盗には、「ガラス破り」や「ドアの錠破り」などさまざまな手口があります。こうした侵入に抗い、侵入盗をあきらめさせるためには防犯配慮商品が有効です。
窓シャッターや面格子は侵入にかかる時間を長引かせるだけでなく、設置されていること自体が侵入に対する抑止効果となります。
また、警察や関連省庁、関係団体が組織した「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」では、侵入までの抵抗時間「5分以上」が確認された建物部品を「防犯性建物部品」(CP部品)と定義しました。現在、関連団体が普及を図っており、この「CP部品」の採用も防犯強化の1つの目安となります。
外壁の上から短時間で取付け可能
シャッターで防犯性能をアップ
「マドリモ シャッター」は、外壁の上から2~3時間程度で取付け可能なリフォーム向け窓シャッターです。
室内の様子が見えないため狙う気が起こらないという効果も期待できます。侵入被害を受けた一階窓の状況をみると、「シャッターなし・シャッターを閉めていなかった窓」からの侵入が93%とほとんどを占めるのに対し、「シャッター付(閉)の窓」は2%でしかありません。ガラス破りによる侵入盗の抑止力として大きな効果が期待できます。
また、駐車場・駐輪場の屋根などの足がかりを伝っての2階窓からの侵入も少なくありません。新築時に窓シャッターを1階には付けても2階は見落とされがち。防犯リフォームでは2階窓へのシャッター取付けを提案したいものです。


窓の防犯性能を高めるさまざまな部品
シャッターと合せて取付けることで、住まいの防犯性を高め、より安全に使えるさまざまな部品があります。
ガラス破りには、樹脂中間膜を挟み込んだ「防災安全合わせガラス」の採用、二重窓への交換、また、ガラス破りによりクレセントを開けられることを防止する「ボタン錠付きクレセント」や「キー付きクレセント」などが効果を発揮します。施錠忘れには「空かけ防止クレセント」も有効です。

キー付きクレセント
防災にもシャッターが効果を発揮
窓シャッターは防犯性向上だけでなく、防災・減災にも大きな効果を発揮します。
近年、台風が大型化、さらにその進路も以前とは異なり、これまで台風被害が少なかったエリアでも大きな被害が発生しています。ここ2~3年は上陸回数こそ減少していますが、発生件数は増加傾向にあり、その備えが重要です。
台風災害で注意すべきはその暴風・強風。飛来物による外壁破損はいうまでもなく、窓ガラスが割れると室内に吹き込む風雨で家財に大きな被害が発生することになります。さらに吹き込んだ暴風により屋根が吹き飛んだというケースもあるのです。
窓シャッターは、こうした被害から住まいを守ります。

防災・減災には耐風圧性能の高いシャッターを
防災・減災の視点から窓シャッターに求められる性能として耐風圧性能があります。古いシャッターで耐風圧性能が低いものは暴風に耐え切れずはずれてしまうこともあります。
「マドリモ 耐風シャッターGR」の耐風性能は従来比1.5倍の1200Pa(負圧)と、風速62m/sの環境下での負圧に耐えられます。
特に飛来物への対策として2階の窓への設置が有効です。「マドリモ 耐風シャッターGR」は、1階・2階のすべての窓に取付けが可能です。

飛来物が衝突しても安全・安心
台風被害で怖い飛来物。窓シャッターには飛来物がぶつかっても壊れない強度が求められます。「マドリモ 耐風シャッターGR」は、3.0kgの木材が15.3m/s(時速55km)の速度で衝突しても破れないどころか、内側のガラスが割れない飛来物衝突強度を持っています。

窓シャッターでぐっすり眠れる快適環境を
防犯や防災といった安全・安心を提供する窓シャッターは、快適性の向上にも貢献します。快適な睡眠環境をつくる寝室の要素としてあげられる、光、音、温度という3つの要素の改善に、窓シャッターは大きく役立ちます。
光・音・温熱環境を整え快適な睡眠を
室内を暗くすると睡眠の質が向上します。リモコン付き窓シャッターならば暗くした部屋でぐっすりと眠り、朝はタイマーで日差しを浴びながら起床という暮らしも可能です。
また、快眠に望ましい音環境は40db以下と言われます。窓シャッターは30dbの音をカットし(YKK AP調べ 室外が90dbの場合)、快適な室内環境づくりに貢献します。
就寝時の温熱環境については、気流や寝具、着衣などのバランスが重要であり、寝床内温度は約33℃が望ましいとされています。ヒートショック対策も含め、窓シャッターが持つ断熱効果は家全体を暖かくすることに役立ちます。

「いつも」と「もしも」に役立つと評価
フェーズフリーアワード受賞
「耐風シャッターGR」は、2024年の「第4回 フェーズフリーアワード」(主催:一般社団法人フェーズフリー協会)において「オーディエンス賞」を受賞しています。
同アワードは、「いつも(日常時)」と「もしも(非常時)」を問わず、どんな状況でも役立つような商品・サービスを表彰するもの。「オーディエンス賞」は入選対象のなかから一般投票によって選ばれます。
「豪雨や強風、飛来物から窓ガラスを守り、建物や住む人の安全を確保できる。断熱性や遮音性、防犯機能により、日常時の快適で安心な住環境も提供している。まさにフェーズフリーな窓シャッター」と評価されました。
