引き続き「設備」をテーマとして「省エネのキホン」的考察を進めています。
今回は引き続き、エアコンを取り上げますが、最後には間取りについてまで広がっています。
■もはやプロとしては・・・
まずは、有難いお知らせです!
同じ「A-PLUG」内で、東大の前先生が「全館空調で快適・省エネな暖冷房を」というタイトルの連載をされていますが、つい先日、ご本人からも一通り完了したとのお話がありましたので、これは是非ともご参照いただきたい!というご案内からスタートする次第です。
全6回(+番外編)というボリュームですので、エアコンはもちろん空調計画に携わる(という意味ではプランニングから設備決定まで、ほとんどの従事者が該当するでしょう)方々は全回に目を通していただきたい内容だと思います。
「第4回 全館空調|空気と熱の基礎知識」でも、私の連載では言葉でフワっとお伝えしているような内容を、分かりやすい図と根拠となる数字で解説されていますので、そういう意味でも「有難い」でした(笑)。
機器も壁掛けエアコン単体というよりは、(それも構成要素として含んだ)全館空調としての解説がされていますが、
・居住者が感じる快適性
・暖房時、冷房時の移動空気の特性
・断熱グレードによる暖冷房負荷の関係性
・空調機器の仕組みや効率
・湿度、結露に関する注意点
などは、すべてにおいて共通する内容ですので、もはや住宅の「プロ」と名乗る以上は、これらの内容は「最低限」押さえておくべきポイントだと、改めて感じさせられました。
余談ですが、第18回でも取り上げたように、エンドユーザーの住宅性能に対する関心は構造、断熱はもちろん気密に関しても当たり前、最近のSNSではプロではない一般の方からの空調関連の投稿も複数見られ、インフルエンサー的な存在も出てきています。
決してバランスがよいとは言えないまでも、独自に調べたであろう知識や資料は相当なもので、投稿内容に唸らされることもたびたびあります。
そういう時代に自信を持って家づくりをするには、少なくとも冒頭の前先生の連載内容レベルは把握した上で、自社の性能・設備に関する方針を確立しておく、そして自信を持って商談に臨むことが重要ではないでしょうか。
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