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2020/02/25 09:15 - No.715


第7回 熱の伝わり方(3)


省エネのキホン
堤 太郎

2020/02/25 09:15 - No.715

 
前回は、「温度差がある物体の間で起こる熱の移動」、言い換えますと「伝熱(でんねつ)」とも称される「熱移動」という現象を、分子レベルのミクロな視点でお話しました。それを踏まえて、「熱移動」を現象として実感できるマクロな視点で見ますと、以下の4つに区別できるとお伝えしました。◆熱伝導(ねつでんどう)◆対流熱伝達(たいりゅうねつでんたつ)◆熱放射(輻射)(ねつほうしゃ・ふくしゃ)◆相変化を伴う熱移動(そうへんかをともなうねついどう)今回からは、これらの特性について見ていきましょう。■「熱が伝わる」の見える化まずは「伝熱」を現象として実感するためには、「体感」もしくは「見える化」が必要です。「体感」については、皆さんご自身が毎日の暮らしの中で、・BBQで網の横のトングが思っていたより熱くなっていてビックリ!・冬場の竣工検査でスリッパを忘れると足裏から冷えて最悪、、、・冬場の床暖房を設置したLDKは最高、、、・スチールの手摺はやはり冷たい、、、・冬の朝、ファンヒーターの温かい風の前から動けない、、、・冬のセミナー会場でエアコンの風が直接当たると顔がのぼせて不快だ、、、・お風呂で浴槽に浸って追い炊きすると熱い流れをが来るのを感じる、、、・吹き抜けとオープン階段を通って家全体に暖気が行き渡るのを感じる、、、・冬に単板ガラスの窓付近にいると寒さが半端ない!・冬場のキャンプはたき火が暖かくて最高だ(背中はものすごく寒いけど)!・夏場の2階の天井からの熱気が強くてエアコンがなかなか効かない、、、・ランニングで沢山汗をかいたので、日陰に入ると肌寒く感じる、、、・夏場の通り雨の後、湿度は上がったけど気温は下がった気がする、、、など様々な場面を通じて、「熱が移動する=伝熱」という現象を実感されていると思 ..
 
堤 太郎
一般社団法人 みんなの住宅研究所

一般社団法人 みんなの住宅研究所 代表理事/株式会社 M's構造設計所属。一級建築士、CASBEE戸建評価員、BISほか。1966年奈良県生まれ。1990年摂南大学工学部建築学科卒業。関西商圏のビルダーに27年勤務し、主に2x4工法(枠組壁工法)の戸建住宅設計に携わる。2013年にドイツのフライブルクをはじめとした各地の研究機関・企業等をツアー視察した後、ATC輸入住宅促進センター(大阪市)主催の省エネ住宅セミナーにて、企画のアドバイスやパネルディスカッションのコーディネーターとして複数参加。2018年にM’s構造設計に参加、「構造塾」講師や「省エネ塾」の主催、個別コンサルタント等を行っている。

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