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2020/01/14 10:04 - No.676


第3回 住宅撮影時の最も単純なルール


インスタ・テクニック!
石川 新治

2020/01/14 10:04 - No.676

 
プロの構え方これまでvol.1とvol.2で、プロのカメラマンが使う機材や、その機材を生かすテクニックの一部について書いてきました。もちろん、カメラ機材と扱い方だけで、プロの腕ができるわけではありません。プロのカメラマンが撮ったビジュアルは、やはりどこか違うセンスがあります。それは被写体を捉える構え方が違うのです。住宅などの建築を撮影する場合には、最も単純なルールがあります。例えば次のビジュアルを見てどう思うでしょうか。プロは決してこのような撮り方はしません。このビジュアルが、次のように変わったら、ちょっとだけプロの撮ったビジュアルに近づきます。いわれてみればすぐに気づくことですが、後者は壁などの線が、垂直になっている点が違うところです。工務店の家を建てるという仕事では、もし柱が垂直に立っていなければ不良品といわれても仕方がありません。プロのカメラマンが、ピンボケの写真を届けるのと同じくらいの不具合です。建築写真としては、垂直を垂直に撮るということが、最も大切な構図の1つです。もしプロのカメラマンに撮影を依頼して、柱が斜めになるような写真が多いようでしたら、それは建築の撮影に慣れているプロではありません。ポートレートやオブジェクトの撮影を本業とするプロカメラマンなのかもしれません。水平に撮るそれでは、柱を垂直に取るためにはどのようにカメラを構えたら良いのでしょうか。それも、とても単純なことです。カメラのレンズを下に向けて撮れば、建物の垂直の線は、上が広がって写ります。逆に、カメラのレンズを上に向けて撮れば、建物の垂直の線は、下が広がって写ります。つまり、カメラのレンズを常に水平に構えれば、建物の垂直の線は垂直に撮ることができます。これが水平に撮るということです。建築のプロのカメ ..
 
石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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