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2018/01/15 10:05 - No.186


第5回 代沢の家現場レポート 壁断熱の施工ポイント


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【代沢の家】性能向上リノベーション最前線
大菅 力

2018/01/15 10:05 - No.186

 
S1200x600 lbt daisawa t 07「代沢の家」では、ZEH化するためにUA値0.46の断熱性能を目標にした。リノベーションでHEAT20 におけるG2 グレード(UA 値0.46)を実現するために特徴的な断熱仕様になっている。今回と次回はその施工上のポイントを部位別に見ていきたい。今回は壁の断熱施工について見ていく。前回お伝えしたようにここで用いたのは充填断熱だ。使用した断熱材は高性能グラスウール「アクリアネクストα」105㎜厚。この製品は約3ミクロンという超細繊維のグラスウールで、熱貫流率は0.032(W/m・K)という数値を誇る。形態としては温暖地で普及している「耳付きグラスウール(袋入りグラスウール)」であり、施工方法は特に変わった点はない。基本的には軸組間に充填し、防湿気密シートの合わせ目となる「耳」部分を柱や間柱の上で留め付ける。「耳」などにより気密シートを連続させた上で、石膏ボードで柱や間柱、桁・梁の防湿フィルムを押さえ付ける。胴差を介して石膏ボードを張り上げることで2階に防湿・気密層を連続させる。最上部はボードを桁まで張り上げることで気流止めを省略できる。壁はグラスウールの充填断熱を採用柱・間柱の上で「耳」を重ねていく端は床下地に折り返して固定する空隙に合わせてグラスウールを切断防湿・気密性能を確保するポイントの1つが防湿気密シートの下部の処理。床下地材にフィルムを留め付け、床仕上げ材で押さえて床の気密層につなげるのが基本だ。ボードの受け材に留め付けるか気密テープで処理してもよい。このほかコンセントやスイッチプレートなどの欠損部周辺や変形部分などの施工も丁寧さが必要になる。この事例では出窓が多いこともあり、窓周りに小さな空隙が比較的多く生じていた。大工はそれぞれの空隙の大きさに合わせてグラスウール ..
 
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大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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