ガーデンエリアは、目的によって活用の仕方も変わる。第3回は 「見て楽しむ庭」「出て楽しむ庭」 について解説する。多様な楽しみを提案ガーデンエリアには 様々な楽しみ方があります。皆さんはどのような情景を思い浮かべるでしょうか。バーベキューのできる庭、お昼寝のできる庭、淹れたてコーヒーを飲む庭、本を読む庭など、それぞれ趣味趣向に合わせた多彩な活用法があるでしょう。提案次第では、様々な利用価値や使用頻度が変わってくる はずです。活用するため の準備を怠って、単なる 物干し場となってしまうことがしばしば見受けられます。そうならないよう庭の暮らしに似合う設定やテーマを持った場所として、内容をしっかり計画して本来の庭を生かすことにつなげてみてはいかがでしょうか。ここでは色々な実例を解説しつつ、設計的な視点で捉えて説明していきたいと思います。代表例はハイクラスホテルのガーデンテラス昨今の住宅事情において限られた外部空間の活用法は、どちらかというと「見る庭」として提案されることが多くなってきました。現在、都内に見受けられる和モダンスタイルのハイクラスホテルに取り入れられてきている空間がその代表的な例としてわかりやすいかもしれません。ひと時の安らぎを求めて利用する人々に時間を感じる場所『時感』を提供し、普段の生活では味わえない静寂の時を過ごしてもらうおもてなし効果を添えています。提案するなら一度は実際に体感してほしいと思います。この庭を作り出す手法としては、柔らかな装いを持つ自然樹形の木々で構成され、落ち着きと趣きを醸し出し建築の美しさを保ち添えるように構成し植えられた優しい空間ということかがポイントです。立木は光や影を程よく調整し、抜け感のあるものを選択して高さの変化で動きを演出します。滞在す ..
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